東のブルーノートに西のパシフィック・コンテンポラリー。
東のフランシス・ウルフに西のクラクストン。
最高峰のジャズ・カメラマン「ウィリアム・クラクストン」の半生を描いたドキュメンタリーです。
僕の大好きなリード・マイルス師匠がフランシス・ウルフの写真に絶妙のタイポグラフィーでデザインしたブルーノートのジャケットは「夜」や「地下」「密室」といった音楽特有の雰囲気を醸し出しているのに対して、クラクストンが撮るジャケット写真は明るさや開放感に満ちている。それは西海岸の太陽や潮風さえも感じられるくらいである。
チェット・ベイカーやソニー・ロリンズのジャケットを見ればわかる通り、西海岸のジャズはクラクストンが確立した言っても過言ではないでしょう。
写真家もデザイナーもミュージシャンもみんな楽しめる映画だと思います。