あの小沢健二の処女小説「うさぎ」を読んでます。
実父である小澤俊夫氏責任編集の「子どもと昔話」にて連載中です。
最初は「小沢くん、何があったの?」という感じの内容でしたが、まあ元々フリッパーズ時代はニヒリズムを歌にしてたし、ラブリーな時代を経験して辿り着いた結果として、長いこと聴き続けてきた古いファンには受け入れやすいかもしれません。
フリッパーズの頃の若さに任せた青臭いニヒリストっぷりよりも、もっと大人視点で、でも分かりやすく物語化してるなと思います。
これを読んでて思ったのは、岡崎京子さんが元気だったら今の時代をどんな風な切り口で漫画にするんだろうって、残念で堪らなくなりました。
ミュージシャン小沢健二の詞も評価が高く、好きな人も多いかもしれません。
そんな人には音楽と同じように入ってくると思います。興味のある人は読んでみてください。
ただ、第一話が載っている「子どもと昔話」25号は絶版で入手困難かもしれません。
ただでさえ発行部数が少なそうなのに、中古オリーブ少女たちがこぞって買いに走ったのかも。
とはいえ、小沢健二のサイトで第一話だけ、読むことも可能です。それか単行本化されるのを待つかですね。
発売当時は「何だかなあ」と思った「Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学」も、この物語のサントラして聴くと素直に受け入れられるかも。