今更ですが観ました。
巣鴨子供置き去り事件の情報が先行していたので、重い感じがしてました。
母親と長男を美化しすぎているという批判もあったみたいですが、あの事件はモチーフになっただけで別物の作品だと思いました。
観終わった後には言葉にならないものが突き刺さった感じです。
物語事態は常識を逸脱しているのに、決してイヤな感じではなく、暖かさえ感じました。
ただ、あってはならない事件があったということだけは忘れてはいけないでしょう。
末っ子のゆきちゃんが可愛かったので、実際の事件のあの出来事が起こるのかと思うと切ない気持ちで観ていたのですが、あーいう事で起きたのではなくて、あーいう事にしてくれたのは、少し救われた気もします。
ちなみにスチールは川内倫子さん。
「blue」(©Kiriko Nananan)の時もそうだけど、「やっぱりな」と思わせる写真です。
川内さんの写真は普通の日常なのに切ないほどの懐かしさが感じられます。
オーバー気味の露出や自然光の柔らかさですかね。
僕もこんな写真が撮りたいと思う、大好きな写真家の一人です。